中心市街地活性化法の適用と、その準備について 平成11年9月9日

平成11年第3回定例会一般質問

狭山市における中心市街地活性化法の適用と、その準備について


本年6月、本議場に於きまして、私は西口再開発の問題について市長に御答弁をお願いし、市長は、きわめて明快に今後の方針についてお答え下さいました。

その際に、若干私もふれさせていただきましたが、狭山市の中心市街地活性化法の適用とその準備の進捗状況について市長にお尋ねいたします。


市長はかねてより、狭山市駅西口の再開発事業と、西口の入間川地域や東口地域の中心市街地の活性化は一体の物としてお考えであると仰っておられました。

私もまた、西口の再開発を行うに当たって、周辺地域の活性化にも是非お力をお貸しいただきたいと考えていますが、いわゆる中心市街地活性化法についていろいろと検討して参りますと、その理想とされる事柄の持つ意味が、21世紀の狭山市にとって、とても重大であり重要である事に気づかされました。

これまでにお話をお聞きしたところによりますと、中心市街地活性化法に関連し市民の基本計画策定委員会を発足させ、本年度中に基本計画を策定する予定だそうですが、

この基本計画とは、活性化の目標、中心市街地の区域、中小小売商業の高度化事業の方針などが含まれるようです。

策定委員会の中で十分協議しながら決めていかれることと思いますが、これらの事柄を約半年間、6回ほどの協議で合意点を見いだし、活性化の見通しを立てて行く事は、簡単ではないと思います。

そこで中心市街地の活性化に向けた市長自身のビジョンと基本計画のコンセンサス形成についてのいかなる手法をお考えなのかお聞かせ下さい。

そして、詳しくは次のTMO構想の作成の課程で煮詰まってくるとは思いますが、狭山市版TMOについて現在の市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

また、協議会に選任された皆さんが上記のような内容を豊に話し合って行かれるためにもたとえば、近隣市町村や共通点のある先行他市の事例の調査や、狭山市の問題点の整理、コンサルタントの活用など行政側の十分な組織準備体制も必要だと思います。その辺のこともふくめてお答え下さい。

いずれにいたしましても、私もこの中心市街地活性化法を適用することの持つ意味をよくよく検討しますと、まさに21世紀の狭山市のまちづくりと商業の発展に大きな変革をもたらすものと思います。特に、西口再開発がハードの面で、TMOは、狭山のまちと小売業のソフト面でその果たす役割が大きいと考えますが。市長のお考えはいかがでしょうか。

2回目

明快な御答弁ありがとうございました。私が先ほど21世紀の狭山市のまちづくりと商業の発展に取って重大な意味があると申し上げた根拠として、次のようなことを申し上げたいと思います。すなわち狭山市は確かに工業生産高は県下でもトップの自治体であり、私たちもそのことを誇りとするところでありますが、商業に関しては、大変遅れていると申し上げたいと考えます。

時事通信社刊の都市盛衰ランキングによりますと、近隣の 川越市・所沢市・飯能市・入間市との比較において

都市経済力 狭山市

集積性 54 54 47 50 53で第3位

拠点性 47 48 41 32 36で第4位

成長性 50 61 58 61 45で最下位となっております

また、総合評価でも44Eで最下位です。

小売業業態を中心とした数値でありますが、このような現実の中、都市間競争に勝ち抜くようなまちづくりをとはあえては申し上げませんが、少なくとも成長性が劇的に改善させる事は可能と考えますし是非ともそのような数値上目標も持たせながら計画されることを要望します。

また、新しいまちづくりと商業の発展にはTMOについてもそうですが人の問題が一番大切だと思います。是非とも人づくり、担い手づくりを中心に据えてご尽力下さいますように要望いたします。