注意すべき危険外来生物

このページは、必ずしも現在狭山市内への進入が確認されてはいないが、今後進入する可能性があり、なおかつ市民生活上危険と目される外来生物についてまとめたものです。

かなり危険 セアカゴケグモ

特定外来生物

 オーストラリアを原産とし、ニュージーランド、ヨーロッパ諸国、東南アジア、アメリカでも生息が確認されている。日本での分布は1995年11月に日本で最初に大阪府高石市で発見された。以降日本各地へ分布域を広げた。 2015年9月時点で41都道府県で確認されており、埼玉県でも川越市、三郷市、幸手市、春日部市、富士見市、久喜市で確認されている。

雌蜘蛛が毒を持ち、咬まれると発汗、発熱、筋力低下、吐き気、嘔吐などの症状が出る。

特に児童公園などの遊具の裏側、マンホールや排水溝の蓋、石周りなどあまり人目の付かない日陰の場所の点検確認、発見時の即対応。

万が一刺されたら:患部を氷で冷やし直ぐ病院へ、「セアカゴケグモに刺された」と告げること。

かなり危険 アメリカカンザイシロアリ

未指定

 アメリカ原産のシロアリで、乾いた木材中の僅かな水分で生育できる。 在来種の土の中に巣をつくるヤマトシロアリやイエシロアリと違って、加害した木の中に巣(孔道)をつくる。そのため、被害は建物下部材だけでなく、小屋組材までおよび、建物全体で、被害箇所によっては、耐震強度が著しく低下する可能性がある。狭山市近郊で発見事例がある。棟から棟へは羽アリとなって移動する。人を刺すことはない。

 市販の通常の薬剤は効き目なしとの情報あり。発見次第、専門の駆除業者による駆除。遅れると自宅のみならず近隣の家屋にも被害が及ぶ。

かなり危険 ヒアリ

特定外来生物

 南米大陸原産のハチ目スズメバチ上科アリ科に属するアリである。世界の侵略的外来種ワースト100選定種であり、特定外来生物にも指定されている。2017年神戸市の輸入品コンテナからコロニーが発見されている。猛毒の針をもち、刺されると火傷のような激しい痛みがあるばかりでなくアナフィラキシーショックを起こし、時に死に至るため殺人アリの異名もある。

 現時点では、輸入港での水際対策の徹底。

 万が一刺されたら:20分ほど安静にし経過観察、重篤な場合直ちに病院へ行き「ヒアリに刺されたアナフィラキーの可能性があります」と伝える。重篤で無い場合、ゆっくりと病院へ行っても大丈夫。

かなり危険  ツマアカスズメバチ

特定外来生物

 中国、インド、中東をはじめユーラシア大陸全体に棲息。近年ヨーロッパにも移入が確認されている。ハエ、ミツバチ、トンボを捕食する為、ミツバチの大量喪失の原因とされるが、未だ確かではない。

 日本には、2013年に対馬で営巣が確認され、2012年頃から移入したと推定されている。現在福岡県北九州市でも別系統の同種が確認されたが、環境省によると現時点では他への拡散は確認されていない。

 攻撃性が強く人に対しても、一度攻撃が始まると執拗に襲う性質があり危険である。

  ペットボトル型捕虫器を各所に設置し、経過観察。高木の巣、発見次第の専門家による駆除。

万が一刺されたら:直ぐに病院へ行き治療を受ける

被害大  クビアカツヤカミキリ

特定外来生物(2018年1月指定)

 ベトナム が原産地のカミキリムシ。幼虫などの生体が材木に寄生したまま入国し、近年日本国内では、大阪、徳島、愛知、東京、栃木、群馬・・そして埼玉にその生息域を広げている。2017年現在特定外来生物は未指定だが、2018年にも指定が検討されている。それだけこの生物による被害は深刻。主にバラ彼の樹木、桜、桃、梅、ザクロなど幹に幼虫が寄生し樹木を枯らす。在来のカミキリムシに比べ3倍から5倍の数、卵を産み繁殖力も強い。

 すでに埼玉県内沿道沿いの桜の木に確認されている。発見したら、ひとまず狭山市の緑公園化に通報する。

危険 アライグマ

特定外来生物

 北アメリカ原だが、日本やヨーロッパにも外来種として生息する。雑食性であり、小動物を捕獲して食べる。移入後の繁殖により、農作物への被害や生態系への影響などが問題となっている。

気性が荒く、手を出すと噛みつかれる恐れがある上、狂犬病など感染症のキャリア動物のため危険である。近年狭山市でも主に左岸側で目撃情報があるが、右岸でも足跡が確認されている。指が長いこと、尾に縞柄があることで、狸との判別が出来る。


 アライグマは気性が荒い為、むやみに近づいてはならない。 目撃情報は埼玉県環境管理事務所に通報する。