地域認知症ケアサポートについて (平成21年3月4日)

平成21年第1回定例会一般質問

地域認知症ケアサポートについて

次に、これも市民との協働に関係いたしますが、地域認知症ケアサポートについて、福祉部長にお尋ねいたします。

狭山市も近年徘徊老人または認知症に起因すると思われるご近所トラブルが見られるようになってまいりました。高齢化率も20%を超え、これまでは警察や防犯あるいは県に対応を願っていた案件も地域ぐるみでケアサポートする体制づくりが必要と考えますし、何よりも認知症においては、まちぐるみで取り組める体制づくりこそが一番の打開策であると考えております。市としてもご検討を始めているとお聞きいたしますが、認知症ケアサポートについて、現在の市の取り組みはいかがなものでしょうか。

これからの認知症ケアサポートの理想形について若干お話をさせていただきますと、福岡県大牟田市では、現在、日本一の地域ケアサポート体制づくりが進められております。市が認知症のケアコーディネーターを毎年毎年育成しております。

さらに、認知症ケア実践塾を開催し広く市民に門戸を開き、ご家庭の方やまたご自身認知症にかかりつつあるんじゃないか、このように思われた方々にもケアのあり方、早期発見の方法をレクチャーする機会を多数設けております。医師会においても、小中学校においても、認知症について研究し、いざというときにはそれぞれの小学校区、地域はもとより福祉系、医療系の方々だけではなくてSOSサポート隊としてバス事業者やタクシー事業者、警察や消防団まで協力要請のできる体制が整っております。もちろん大牟田市がこれまで8年間かけて試行錯誤されてきた取り組みは、狭山市が一朝一夕にできることではありませんが、これからのビジョンとして福祉部のお考えはどのようなものなのか、お聞かせいただきたいと思います。

そして、何よりも人づくりや組織づくり、地域啓発についてもこれまで以上の体制づくりが必要と考えます。現時点でのお考えはいかがなものでしょうか。私はこのような分野にも、ぜひ先ほど申し上げた元気大学を活用し、心ある方々に学習いただきながら、地域認知症ケアサポート体制づくりを進められることをご提案申し上げますが、福祉部長のお考えをお聞かせください。

以上、私からの1回目の質問とさせていただきます。ありがとうございました。