河原の希少植物

入間川流域で確認された希少植物

キツネノカミソリ

ヒガンバナ科ヒガンバナ属  

埼玉県:準絶滅危惧(NT)

二次林の林内や林縁等に生育し、県内は 低地帯〜山地帯にかけて分布する。園芸採取があり、個体数減少の一因になっている。森林伐採・整地、土地造成、自然遷移が個体数減少の主な危険要因である。

カワヂシャ

オオバコ科クワガタソウ属 

埼玉県:準絶滅危惧種Ⅱ類(VU)

低地帯〜丘陵帯にかけて湿った場所に分布する。 田の畔や川岸、側溝のふちなど湿ったところに生育する。 水田の改良工事や河川改修の影響が減少の原因と考えられる。また、最近同じ環境にオオカ ワヂシャが侵入し、帰化競合による減少も危惧される。

カワラサイコ

バラ科キジムシロ属

埼玉県:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

河川敷の氾濫原に生育 し、高麗川(坂戸市)、荒川(熊谷市、深谷市)、利根川の中流域の氾濫原に分布 する。河川敷の人為によるかく乱が減少の危険要因となっている可能性が高い。

イヌノフグリ

オオバコ科クワガタソウ属

埼玉県:準絶滅危惧(NT)

低地帯〜丘陵帯の比較的人里に近い場所に分布する。 草刈りなどが頻繁に行われる、地肌が露出したような場所に生育する。 人里付近の畑地や路傍に見られるため、減少の要因は除草剤の使用や管理放棄による遷移進行が考えられる。

タコノアシ

タコノアシ科タコノアシ属

埼玉県:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

遊水池、河川敷、水田わきなどの低湿地に生育する。 県内の湿地に点々と分布するが、開発や 河川整備によって失われたところもある。生育地がもともと不安定な場所であることに加え、開発の対象になりやすく、減少要因が多い。

ミクリ

ミクリ科ミクリ属

埼玉県:準絶滅危惧(NT)

平地の用水路や河川に生育する。県内では低地〜丘陵帯にかけて分布する。 水質汚染、河川敷開発などが減少の主要因として考えられる。

カワラナデシコ

ナデシコ科ナデシコ属

埼玉県: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

亜高山帯〜加須・中川低地まで全県に広く分布し、 山地草原や林道脇、河原・砂礫地などに生育する。絶滅危惧は河原・砂礫地の減少や園芸採取の影響が考えられる。 山地ではシカなどの動物食害が目立つ。

アヤメ

アヤメ科アヤメ属

埼玉県:準絶滅危惧(NT)

草地や山地草原に生育し、県内では低地帯〜亜高山帯まで分布する。 近年急激な個体数の減少がみられる。販売目的の採取や、土地造成、草地開発、動物の食害などが個体数を減少させる主な要因と考えられる。