中心市街地活性化について (平成20年6月9日)

平成20年第2回定例会一般質問

中心市街地活性化について

①中心市街地活性化法が見直しについて ◆6番(伊藤彰 議員)

おはようございます。

未来フォーラムの伊藤彰です。議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問を行わせていただきます。

まず初めに、これからの中心市街地活性化について市長にご質問いたします。

近年、中心市街地活性化法が見直され、同法の対象が商業の活性化にとどまらず、市民生活や高齢者福祉などに関連する施設なども中心市街地に集中することなどと趣旨が変わってまいりました。

狭山市は、旧法のもとで中心市街地活性化法の基本計画を策定してまいりましたが、現在、新法の適用について、市としては決断しかねているとお聞きしております。新法において、市の中心地に社会インフラを集中するといういわゆるコンパクトシティー構想は、確かにこれからさまざまな施設の更新期を迎える地方都市にとっては、割り切った構想とも思えます。この新法の適用は狭山市にとっても、当然メリットがあると思いますが、一方でデメリットも考えられます。市長はいかがお考えでしょうか。

また、中心市街地活性化法にとらわれず狭山市にふさわしい今後の都市インフラ整備のあり方について、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

次に、にぎわい形成のコンセプトづくりについて、市長にお尋ねいたします。

5月22日の読売新聞によりますと、西川口の再生について、地元の方たちがまちづくりステーションに集い検討を始め、B級グルメで同地区を再生しようという動きが始まったという記事がありました。このようにまちのコンセプトとはギョーザのまちだとか、ラーメンのまちだとか、お年寄りのまちだとか、具体的でわかりやすいものだと思います。

狭山市駅西口の再開発を中心とする周辺地域の再生について考えると、狭山市全体の今後の活性化を念頭に同地域をどのように活用し、市民がどのような生活シーンを求めてこのまちに集まりにぎわうのか、具体的動機づけについては現時点では、いまだ不十分であると考えています。まちづくりのコンセプトを考えていくためには、川口市同様にそこに住み生活する市民との協議が重要だと考えます。そのことは、また、市長もかねてよりおっしゃっている「元気な狭山をみんなでつくる」というお考えにつながります。川口市と同じように同地区でも、入間川まちなみ創生会と称する団体が設立され、地域の活性化に取り組んでおりますが、市として、まちの活性化に向けたコンセプトづくりに参加し、または、協力して地域の方たちとともに取り組んでいくことが大切だと思います。このまちづくりコンセプトについて、また、その取り組みや市民との協働について、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

②再開発に伴う周辺の整備について

次に、再開発に伴う周辺の整備について、幾つかの点を市民部長及びまちづくり推進部長にお尋ねいたします。

まず、バス路線の確定と変更時期についてです。

まちなみ創生会の2月に提出された意見書によると、同団体は、この間、周辺の商店街の意見を聴取し、また、水富や柏原地区の方にも複数意見を求め、さらに、西武バスの事業所を訪問し検討してきた結果、再開発に伴うバス路線の変更については、狭山市駅から都市計画道路狭山市駅霞野線を経由し、交差点を左折して、天神通りから従前の七夕通りに抜ける案が地域の活性化にとって最良であるとの提言がありました。

また、市と商工会議所の行ったアンケート調査においても、同様の結果が出ているとの報告をいただいております。平成21年度末のまち開き、それに伴ったバス路線の変更時期を念頭にいたしますと、市として、バス路線を早期に決定し、埼玉県との協議を調え、可能な限り天神通りの安全確保策を進め、バスベイの新設等に早急に取りかかる必要性を痛感しております。市の担当としても、この間、鋭意検討いただいているようですが、現在の検討状況はいかなる状況でしょうか、バス路線の変更予定時期も含め、ご答弁をお願いいたします。

次に、さくら坂商店会通りのこれからについてお伺いいたします。

このたび、地元の商店の皆様の並々ならぬご尽力により図書館前通りに入間川さくら坂商店会が立ち上がりました。私たちとしては地域を挙げて応援し、新商店会と協力して、活性化事業に取り組むところでございますが、これまでの市の周辺地域の活性化策でもお示ししたとおり、この路線は今回の再開発地区から入間川商店街に至る歩行者動線として、重要な位置にあります。現在は6.5メートルと狭隘な幅員であるにもかかわらず、バスを初め大型車両も通行し大変危険な状態です。歩行者動線として、市民、住民が安全にまた心豊かに行き通えるまちの動脈として確立していくためには、この路線の整備が必要と考えます。

私も、この路線について、かねてから地域の方たちと検討しているところですが、さきに行われたアンケート調査では、歩行者の安全確保が一方通行とすることと同じ意味での質問となっていました。ところが、道路に面している住民、商店の声を聞きますと、一方通行では、どうしても生活上事業上不便であるとの声が圧倒的に多数であり、一方通行に伴い自動車動線などをよく検討してみると、危険箇所の発生や渋滞の原因箇所の発生などさまざまな課題もありました。それらを考えて一方通行だけでなく、歩行者が安全に通行できる方法はないか検討してほしいとの要望を受けておりますが、そろそろ市としても方針を確定願いたいと考えます。

また、その実施時期は平成22年まち開きの記念事業までに整備されることが望ましいと考えますが、市のお考えはいかがでしょうか。

次に、「狭山坂」市民広場の役割について質問いたします。

この施設は、まちの中心駅前に市民のイベント広場という画期的な施設です。しかし、既に再開発の工事が始まっている中で、いまだその活用方法、管理主体及び管理方法の市の方針が見えてまいりません。イベントを行うにしても、電源、水道、トイレなど十分な整備がなければ後々のイベント開催に大きくかかわるところであります。

また、日常的な運用の面で市民のにぎわいの得られない場合には、特に夜間など人通りもなく人の目の届かない駅前の広場等は、防犯上の危険箇所ともなりかねません。市民広場の設計上の詳細については、市もUR都市機構と協議を重ねていることと存じますが、市として常にこの場所が市街地活性化の拠点となるように、地元の意見を尊重しながら、十分な検討と方針決定が必要と考えます。市の方針によっては整備の中身も大きく変わると思いますが、市のお考えと今後の取り組みについて、お聞かせください。

③まち開きイベントのイメージについて

次に、まち開きイベントのイメージについてご質問いたします。

市は既に平成22年3月まち開きとの発表を行い、記念事業の検討をされていることと存じますが、このまち開きは狭山市にとっても、また、入間川地区全体にとっても、まちの歴史を画する大きな出来事と考えます。地元の方たちも既に市に協力し、地域を挙げて活性化の象徴とし、盛大に実施できるよう取り組むとの申し入れもあるようですが、市はその取り組み体制について、いかにお考えでしょうか。

また、どのようなまち開きイベントをお考えかお聞かせください。