合併説明会を終えた市長の所見 (平成16年9月3日)

平成16年第3回定例会一般質問

合併説明会を終えた市長の所見


おはようございます。7番、未来フォーラムの伊藤彰でございます。議長のお許しをいただきましたので、私から一般質問をさせていただきます。

まず初めに、1回目の合併市民説明会にすべて参加され、説明に立たれた仲川市長の現在の所見についてご質問いたします。


私が今回の説明会に参加して一番印象に残ったことは、市長がご自身の考えを述べないことによって、かえって質問者の不満が残る場面があったことでした。市の政治的リーダーである市長は、協議会の協議の進展の影響にない範囲で、個々の問題の方針や考え方を表明する必要性を感じましたが、市長は市民への説明責任が果たされたとお感じになっておられるでしょうか。また、市長は、当時私に、合併協議会の役割を理解していただくことがなかなか難しいとおっしゃっておられました。私も協議会の役割を理解されていない方ほど、野次や強い反発の声を上げているように見受けられました。それについては、今後どのような対策をお考えでしょうか。


市民の声の基本は、市民に合併の意思確認をしないまま合併を決定しないでほしいというものでありました。マスコミの報道の影響もありますが、合併への既成事実だけが積み重ねられているといった声も聞かれました。本来は、法定協議会では入間市との合併を成立させる場合、両市の代表者の中で具体的な新市の事務内容を確定し、それに基づいて財政シミュレーションや現在との比較を行い、市民の意思を問い、議会としても最終判断をしていくわけであります。いずれにしても、最終判断に際しては、合併市の諸要件を確定した上で、全市民の意思確認が必要と考えます。手法としては、限られた期限の中での意思確認となりますので、さまざまな手続が必要であって、また市民の声と言っても単純な賛否しか問うことのできない住民投票という方法をとらないまでも、市民の意思確認については、それなりの規模でしっかりとした確認方法を準備していただきたいと考えております。


私たちとしては、全有権者を対象とした住民意識調査の実施を求めたいと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか。今後、この問題は、協議会の中での議論にとどまらず、多くの市民の関心を呼ぶところと考えますので、ぜひともお考えをお聞かせいただきたいと思います。<BR> 今回の説明会の議論を、たとえ反対意見といえどもさまざまな角度から見方が出され、これら活発な意見を一つの成果としてとらえたとき、今後どのような取り組みをお考えでしょうか。私は、これからが正念場だと考えております。<BR> そこで、私から幾つかご提案したいと思います。

1つ、市民説明会の資料をぜひ全市民に配布していただきたいと思います。

2つ、やはり市民の政治的リーダーであるべき市長には、協議会で協議中であってもご自身の考え方をわかりやすく伝えていただきたいと思います。

3つ、徹底した議論ができるように、小規模な形、例えば自治会単位での説明会にしてはどうでしょうか。

4つ、そしてできるだけ早い時期に狭山型の市民の意思確認の方法をお示しいただきたいと思います。市民の不安をできるだけ取り除き、解決すべきさまざまな課題に耳を傾け、解決していきながら合併への理解を求めていくために、以上ご提案したいと思いますので、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。



2回目

それぞれご答弁、まことにありがとうございました。

まず、市民説明会に関しての市長のお話をいただいた上で、幾つかお話しさせていただきたいんですが、市長は今回の市民説明会でさまざま出たご意見を十分に検討して、これを今後生かしていきたいという趣旨のお話でありましたけれども、ぜひとも今回の説明会で使った資料でなくてもいいです。今回の市民説明会の中で出てきたいろいろな議論を網羅した、合併を特集した協議会発の市民に対する資料集を全市民に配っていただきたい。そして、市民によりわかりやすく合併がどうして必要なのか、あるいは合併の行程をこれからどういうふうに進めていくのか、皆さんの意識をどのように把握していくのか、この点は決め込んでいかないとなかなか発表できないとは思いますが、そのような手続を踏みながら市民にはきちっと説明していく手法を考えていただきたい思います。これは強く要望いたしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

そして、今、合併協議会の中で、市民の意識調査に関しましては、市長が今おまとめになられているとおり、ご承知のとおり、3つの中から選ぶということで協議がされているさなかであります。そのことは、私も承知しておるわけですか、市長の答弁にもありましたが、やはり合併の説明会を終えて私が感じていることは、市民に対して一刻も早く、皆さんの声を最終的には確認するんですよ、こういうメッセージをやはり執行部として示していただきたい。私たち議員としても、例えば私たち未来フォーラムは、11月から合併に関して市民との対話を行ってまいりましたが、きちんと説明すれば多くの市民はわかっていただける、こういう手ごたえを感じてるんです。ただ、ここにきて、今回の説明会の会場でもありましたが、野次とか怒号とか、こういう非常にムード的な中で強い意見を言われる方が、あるいは反対意見を言われる方がいるのが事実だと思います。これでは、本当に狭山市の将来や私たちの未来を検討していくことができるのかなと、すごく不安に感じます。そういう意味で、市民に冷静にきちんと考えていただく、このことがこれからの狭山市にとって、私は重要なことだと思います。そのような市民に対して判断材料をきっちり与えた上で、最終的には皆さんの声に従いますよ、こういうメッセージが私は必要ではないかと思いますので、この市民意識調査に関しての手法は、できるだけ早く、また全市民の声が反映される形でお願いしたいということを要望したいと思います。