狭山市駅西口周辺再開発事業について (平成16年6月7日)

平成16年第2回定例会一般質問

3.狭山市駅西口周辺再開発事業について

 次に狭山市駅西口地区再開発事業についてお尋ねいたします。

①都市計画決定に向けた取り組みについて

 狭山市駅西口再開発事業は、昨年の12月権利者の組織である再開発協議会の承認のもと、再開発方針が確認され、現在その都市計画決定に向けて、5月20日には、法に基づいた公聴会が開催され着々と進展しているところですが、関係者の皆さんのご尽力に心から感謝するところであります。

 ところで、ここで、今一度再確認させていただきたいことがあります。

 それは、この地で生業を持ち、生活されている地権者の皆様の生活再建についての問題です。
 そもそも地権者の皆さんは、今回の開発行為について市から再開発の方針を持ちかけられました。そのような中にあっても、地権者の皆さんは、様々な形で市に協力し取り組んでまいりました。
 しかし、この方針の中、長期の不況に対処しようにも既存の事業の身動きは出来ず、また、時間がかかればかかるほど、地価は下がり、すなわち自らの資産評価が下がり、事業意欲が減少てしまう状況があります。

 狭山市の西口再開発については、都市基盤整備公団による開発行為として進捗して参りましたが、いよいよ具体化に着手するこのとき、再開発の基本理念である地権者の皆さんの生活再建について充分な計画立案と、配慮がなされなければならないと思います。

 現在、都公団、西口事務所と地権者の皆さんの協議会の中で具体的な内容が議論されていますが、あらためて市として、権利者の皆さんの将来に希望持てる、生活再建プランに今まで以上の努力を傾注し取り組んでいただきたいと思います。

 現在の基本計画は、事業が縮小して来た中で、単位面積の建設コストが上がり、権利返還する床価格が高騰する結果となっています。これでは地権者の皆さんにとって、既存の事業と比較して、遙かに負担を強いる状況であり、仮に、地権者の皆さんが希望の持てない、将来的にも高負担な再開発と言うことになってしまっては、益々転出者が増え、資産の買収に市の負担が一層増加する懸念があります。

②事業の将来性について

 市は再開発を行う以上、尚一層の将来性ある計画にまとめ上げなければならないと思います。

 基本的に、市は都公団と共に、一人でも多くの権利者の皆さんが、参加しやすく、また外部の方達にとっても、事業参加の望める、現実性と将来性のある相当規模の再開発方針について責任があり、権利返還時において実勢の床価格と取得できる床価格とに乖離があっては、あれほど問われてきた事業の成立性そのものに大きく影響を及ぼしてしまいます。

 事業コストの削減は、もちろん重要なことであります。
 しかしそれが単に、市の計算上のリスク回避や、建設費の削減のみに目を向けた物で合っては成らないと思います。市の負担や事業の収益性は景気の動向や地価の推移、民間資本の参加の如何で、大きく変わってくる事も事実です。

 先に述べたと通り、現在の日本の景気は長期不況の底にあるかも知れません。しかし一方で、それらの前提条件も変化してきています。邦銀の不良債権問題もいよいよ解消の時を迎え、基幹産業である自動車産業も史上空前の収益をあげるなど、景気が底を打ち、動き始める予兆を示しています。

 このところ、市内の宅地開発も動き始め、ある専門家によると、都心の住宅やテナント供給が急増するいわゆる2003年問題も、埼玉県の西部地区という地域の需要には、さほどの影響は無かったと言う見方も出てきています。その地域には、その地域としてのしっかりとした需要が存在しているというのです。

 駅前再開発とは、利用者の安全確保のためやらなければならないと言う面もありますが、実際には、狭山市全体の景気浮揚や人口増加を、直接作り出す市の数少ない経済施策でありますし、またしっかりとしたまちづくりの展望が、周辺地域と狭山市の発展に大きく影響するのです。

 現在の基本計画案をたたき台にしたとしても、都公団にもその点を充分理解を願い、景気浮揚の兆しが見え始めた現段階だからこそ、まちづくりの方針をより明確にし、次の時代を切り開くものとしなければ成りません。

 景気という前提条件が変化しはじめた今日、例えば権利返還に於ける床価格も実勢にあった価格であれば、保留床の形成を今一度検討し、外部資本の参入についても可能性が出てくると考えます。

 協議会の皆さんと良く協議して、今求められているまちづくりはどんなものか確定する作業を進める一方で、過去の意向調査に縛られることなく、一から大規模店舗、医療関係事業者、福祉関係事業者、市内の小売店舗などの事業者や、外部資本の参加を総当たりし、賑わいの形成について市と公団で責任を持ち全力を挙げて取り組んでいただきたいと考えます。
 これらの取り組みについて、まちづくり推進部長に、都市計画構想に於ける、公共公益施設の具体的内容の進捗状況も含めてご報告願います。

 市長、そしてまちづくり推進部長には事業全体の収益性、発展性を時代の変化を見間違うことなく、魅力ある開発として取りまとめられるよう、なお一層の努力をお願いいたしたいと思います。このことの努力と結果が都市計画決定と今後の事業の円満な進捗に大きく作用すると考えます。お考えはいかがでしょうか。

2回目

 狭山市駅西口に関してですが、制度上権利者に不利に作用することは無い、と言うご説明でしたが、まさしくその辺を、充分理解していただく様に、くれぐれもお願いしたいと思います。
 そして、それは単に制度上の説明だけではなくて、いかに鮮明に、再開発後の将来と、権利者の声を受けた納得のいく生活再建プランをお示しいただけるか、と言うことにかかってくると思います。
 その辺の、意気込みについて、まちづくり推進部長に今一度お願いします。
 又市長のご答弁にありましたが、一人でも多くの権利者が安心して権利返還を行って、今後とも駅前において引き続き生活基盤の確保できるよう魅力ある開発に、全力を挙げて取り組まれるよう要望いたします。
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