入間市との合併における市長のビジョンについて (平成15年12月5日)

平成15年第4回定例会一般質問

入間市との合併における市長のビジョンは

◆7番(伊藤彰 議員) おはようございます。未来フォーラムの伊藤彰でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告順に従いまして私からの一般質問をさせていただきます。

仲川市長は、これまで市町村合併について市民説明会を開催し、その中で選挙公約にもあったとおり、まず入間市との合併を目指すというお考えを言明されています。市民の間では、合併後のメリットとデメリットは具体的にどのようなものか議論が生まれ、その答えを求めていますが、相手のあることであります。具体論については、やはり法定合併協議会にゆだねていかざるを得ないとしても、そもそも仲川市長としては、今回の市町村合併という大きな課題の中で、どのようなことをビジョンとし、また目的として取り組まれるおつもりなのでしょうか。狭山市長は、市民のためにこうしたいから合併協議に臨む、そのような姿勢の表明は、今後議論を具体化していくためにも必要なことと考えますが、いかがでしょうか。このことについては、いろいろな角度の議論があって当たり前のことですし、私の問題意識についてはともかくといたしまして、まず市長の所見をお尋ねしたいと思います。

さて、今後の進め方についてでありますが、先般報告のありました市民意識調査の結果につきましては、私としては大変興味深い結果であったと考えております。狭山市の大方の市民は、合併について検討を求め、具体的な内容を示してほしいというものでありました。一方、同時期に行っております入間市の意識調査の報告についても、おおむね狭山市と同様であり、両市の市民は、さらに合併についての検討を進めるよう求めているように受けとめられます。今回の市民意識調査の中で、何よりも驚かされたのは、合併に向けた説明が進んでいるとされていた入間市も、また前市長の急逝などで協議がおくれているとされていた狭山市も、予想していた以上に市民の意識は合併について関心を持ち、両市とも同じように推進の方向で考えていることでありました。多くの市民は、マスコミを通じ、市町村合併の情報の中で評価が生まれ、またさらに市民生活自体が行政境を越えていることが、その原因なのかもしれません。このような状況を踏まえれば、先日議会内の合併検討会の報告でもお示しがなされたとおり、そのような市民の負託にこたえ、私も直ちに法定協議会を立ち上げるべきだと考えます。

先般、12月2日の市議会の全員協議会で、既に市の方針が議員に示されましたが、この際、市長のお考えを議場で表明していただきたいと思います。その上で、法定協議会を立ち上げるに当たり、どのようなものとして立ち上げていくのか、非常に関心があります。

私たち未来フォーラムは、合併問題をめぐって先日タウンミーティングを開催し、満員の市民の中からご意見をちょうだいいたしました。そこで感じたことは、市民の皆さんは、やはり合併後の姿が具体的にどうなるのか示してほしい、また正式な法定協での協議には、市民を巻き込んで市の現実を正しく伝え、協議してほしいという意見が多く見られました。

そこで、合併協議会について3点質問いたします。

まず、狭山市と入間市の法定合併協議会を立ち上げるのであれば、ぜひともその人員にとどまらず、さまざまな分野での協議を両市の市民を巻き込む形で行っていただきたいと思います。例えば、法定協議会の研究組織など、分野別にかかわる多くの両市の市民を加えて協議を行うなど、他市もさまざまな形の事例があります。次に、その法定協議会で審議された内容、検討されている資料や情報はすべて公開し、またその要点については、全市民に確実に広報していただきたいと思います。さらに、両市の民間レベルでのさまざまな形での交流や議論の場を、ぜひとも促進する立場で取り組んでいただきたいと思います。

このような取り組みは、時間とさまざまな準備が必要と思いますが、そういった取り組みの中にこそ、市民も含めて自立した新しい自治体像が見えてくるような気がいたします。そのような意味で、この3点について市長のお考えをお聞きしたいと思います。