防犯・防災活動について (平成14年6月11日)

平成14年第2回定例会一般質問

防犯・防災活動について


4,狭山市内の窃盗犯等の発生状況は。


本年4月30日発生した狭山市民会館における殺人事件・市内金融機関に対する窃盗事件は、私たちの身近な生活圏で起こった残忍で卑劣な事件であり、市民の間に多大なる不安と、治安に対するこれまでになかったような失望感を巻き起こしています。

この事件については、既に容疑者が逮捕され、全容解明向けて警察当局も全力を挙げていることと存じます。

いずれにしても、なくなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。

議会としても、執行部への防犯体制の再点検と、警察に対して警戒強化を要請していると思いますが、今回の凶悪な事件だけでなく、昨今の市内の窃盗犯など犯罪発生状況は、非常に危機的状況といわざるを得ません。


私の知る限りにおいても、夜間に店内を物色され現金等盗まれた市民、駐車している乗用車から金品を盗まれた市民、自宅に侵入され未遂に終わった市民など同じような事犯がきわめて近距離の中で頻発しています。

どう考えても、ここ数年間の犯罪発生状況は以前に比べて極端に増加しているようですが、生活環境課として県警狭山署からの情報ではどのように状況となっているのでしょうか報告願いたいと思います。



5,防犯対策についての県警の対応は。


その上で、かかる状況であれば私たち市民としては当然警察サイドでも防犯活動の強化がなされていると考えますが、警察の対応は具体的にどのように強化がなされているのでしょうか。


いままで日本の社会は、治安が非常によいと考えてきたのでありますが、既に始まっている犯罪の多発的状況は、そのような基本的認識を覆してしまうほどです。

先に申し上げた、殺人事件も併せて、このような治安の悪化のムードは、一度壊れ始めると次から次へと連鎖反応を起こし、ある種の悪循環を巻き起こしかねません。

県警の警戒強化が抑止力となっていることを当然臨むわけでありますが、実際のところはいかがでしょうか。環境部長にお尋ねします。



6,自治会・消防団などに対する協力要請については。


長期の経済の低迷、不況による失業率の増加、またそういった情勢に起因した治安の悪化は、狭山市だけの問題ではないことと思います。

全県で、あるいは全国的に事態が悪化しているのであれば、警察いえども有限の力しかありませんから手が足りないという状況も想像できます。

しかし私たちは、自分たちの生命と財産の危機を手をこまねいてみているわけには行きません。


先日、入間川区内のある消防団が、かかる状況の中で地域のみなさんから要請を受けて、ゴールデンウイークの最後の夜、深夜から明け方まで防災を名目に深夜の警戒活動を自主的に実施しました。

もちろん消防団ですから、あくまでも火災の警戒が目的でありますが、結果として大きな消防車が赤外等を回して町内の随所に数十分おきに巡回することによって犯罪防止にも役立つことを願っての行動でありました。


聞くところによると、各自治会などでも必要によって自主的に警戒の活動の動きが始まっているようです。


もちろん本来であれば、もっぱら警察がこれらの任に当たるべきでありますが、現実問題として手が回らないのであれば市が仲立ちとなり、警察からの要請を受けて自治会を中核として消防など各種団体に協力を要請し必要に応じ火災の警戒を含む警戒活動も可能と考えますが部長のお考えはいかがでしょうか。


また、県警から発して各自治会長を通じ地域の消防団に協力の要請があった場合、消防としての対応はいかがでしょうか。既に昨年も青少年の健全育成の観点から警戒活動に消防団員の動員も過去図られていますし、現在全国各地でワールドカップサッカーにおけるフーリガン対策ということで地域の消防団の警戒活動なども紹介されています。

消防団だけの歳末特別警戒のような規模で完全に網羅的に実施することは不可能ですが、市民の期待、各地区の消防団の志気、放火等犯罪の抑止力として効果を考えると自治会と協力し各地域で月に1度でも数ヶ月に1度でも夜間の火災防止警戒活動を実施することによって効果が期待できると考えます。またその際の消防団員の心構えなどきちんとして対応の形を準備しておく必要もあると思いますが、消防長のお考えをお聞かせください。


以上で一回目の質問を終わります。