Post date: Jun 7, 2017 3:08:48 AM
朝、布団でまどろんでいると、いろいろな音が聞こえた。子どもの頃の事だ。キジバトの囀り、オナガの声、盛りの憑いたネコ。そのとき聞いた神社の拍子木のような音が河原で聞こえた。「これは鳥の声だったんだ・・・」普通ならなかなか姿は見られ無いものだが、今日は違った。赤と黄色の美しい鶏が梢で啼いている。コジュケイの声は本来は特徴的だ「ぴっちゅかほぃ・ぴっちゅかほい」よく啼きさしを真似たものだ。しかしこの音もコジュケイのものだったのだ。「カッカッ・カッカッ・カッカッ・・・」木立の奥の方で、誰かが拍子木を鳴らしているようだ。子どもの頃からこの音は、大国様の朝のお勤めの音とばかり想っていた。2017/06/07